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MARUTA
Project

小さな丸太を生かす

飛騨の森の広葉樹はまとめて伐採され、
そのほとんどがチップとして消費されています…

MARUTA Project『小さな丸太を生かす』のイメージ写真

飛騨地域の
森林・木材への取り組み

飛騨高山の街並み

飛騨地域を代表する
高山市の森林の状況は

高山市の森林面積は約200,000ha程であり、高山市全体の92.1%を占め、日本一広い森林面積を有する市です。その内民有林の面積は119,000ha程で、残る80,000ha程 は国有林であり、市の森林全体の40.3%を占めています。

民有林の内スギやヒノキなどの人工林面積は45,000ha程で、民有林の37.8%を占めていますが、実は県内の他地域に比べ人工林の割合が低い状況となっています。

またコナラ・ミズナラ・ブナ・クルミ・クリ・サクラ・カバなどの広葉樹からなる天然林面積は、68,000ha程で民有林の57.6%を占めています。(マツ類も含む)

その中『特に広葉樹天然林については、利用率が低く、大半の活用方法がチップや薪などに限定されているため、新たな用途の研究・開拓、利用拡大が課題』となっています。

高山市の
100年を見据えた森林づくり

森林整備の課題を踏まえ、大まかなエリアごとの森林づくりの目標に基づく「将来目標区分」と、森林において重視すべき機能に基づく「森林機能区分」について、区分間の調整を図りつつ、それぞれの区分を設定しています。

将来目標区分については、木材生産を目的とした「木材生産区域」、公益的機能を重視した「環境保全区域」、景観を重視した「観光景観区域」、身近な生活環境の保全を目的とした「生活保全区域」の4つの森林区分を設定して、それぞれの区域ごとに100年後の望ましい姿に向けた森林づくりに取り組んでいます。

森林への取り組み / 100年後の姿のイラスト

高山市産材の利用に向けて

市産材のブランド化・高付加価値化の推進や建築・木工業者と連携した市産材の利用促進などによる「市産材の利用拡大」、未利用資源・林地残材等の有効活用やパルプ・チップ用材の家具材等への転用促進などによる「森林資源の有効活用」、木の良さの普及啓発の推進などによる「木材利用の普及啓発」に取り組んでいます。

また新規就業者確保に向けて「林業の担い手の確保・育成」、林業事業者等に対する支援や安定的な事業地の確保などによる「多様な林業事業者への支援」、都市自治体との森林を軸とした交流の推進や多世代に向けた木育の推進などによる「森林・林業に係る普及啓発」の必要性を感じています。

ヒダコレの
小さな丸太を生かす取り組み

飛騨の広葉樹は
なぜチップに消費されるのか

飛騨地域の豊かな森は、広葉樹の天然林面積の比率も大きいのですが、コナラ・ミズナラ・ブナ・クルミ・クリ・サクラ・カバ、その他多種多様の広葉樹の植生があり、家具メーカーの大量生産に見合う均一化された樹種、均一化されたサイズ、均一化された数量のものが揃わないのです。

多種多様な樹種が混在している伐採された広葉樹は、どのような樹種でもまとめて全部買ってくれるチップ業者へ流れてしまうのです。

チップになる飛騨の
広葉樹(小さな丸太)を
少しでも救いだし
家具作りに活かしたい

『丸太に触れる 森を感じる』のイメージ
丸太に触れる 森を感じる
詳しくみる
『丸太から直接家具をつくる』のイメージ
丸太から直接家具をつくる
詳しくみる

丸太に触れる
森を感じる

ヒダコレの家具は、無垢の木で作られています。

その無垢の木は、単なる資材としての「木材」ではなく、何十年もかけて育ってきた「丸太」であって、その丸太は「森」で生きていたのです。

当然皆さんは、その「丸太」に触れる機会はまったくないので、無垢の家具と言えども「木材」で作られた家具くらいの認識しか持てないだろうと思います。

そこでお客様に直接「丸太」に触れていただき、生きていたことを知っていただきたいと考えるようになりました。

無垢の家具は、「丸太」から作られているんだと知っていただくこと、「森」を感じていただくことで、そして地元・地域のことを少しでも考えるキッカケになるといいなって思います。

丸太に触れる森を感じるのイメージ写真

丸太から
直接家具をつくる

みなさんの暮らしは色とりどり、十人十色の暮らし方があります。

その十人十色の暮らしの形、それぞれのお部屋の形に合わせて、実は家具もそれぞれ一つ一つカスタムオーダーができるんです。

ヒダコレのオーダー家具は、お客様それぞれの暮らしに合わせて一つ一つお作りしていますので、樹種もそれぞれまちまち、サイズも仕様もまったくそれぞれ、使う丸太(木材)もそれぞれ少量で済ませることができます。

飛騨の広葉樹のほとんどがチップとして消費されてしまう大きな理由が、「均一化された樹種」、「均一化されたサイズ」、「均一化された数量」が揃わないということ。

そのチップに消費される多種多様な樹種、少量づつしか出てこない丸太を、一本づつでも救っていくために、それぞれの樹種を、それぞれ少しづつ使っていくヒダコレのカスタムオーダー家具の取り組みをもっと広げていくことも、飛騨の小径木の丸太を救う一つの方法と考えています。

丸太から直接家具をつくるのイメージ写真